自動車の窃盗や車上荒らしは年々増えて来ていますよね。
それと同時に、狙われる車の傾向も変わってきました。
ディーラーでは、イモビライザーと呼ばれる特殊なキーを使用するなど対策に追われているのです。
しかし、現状ではそのイモビライザーも破られているという話があるなど、物騒であることは間違いありませんね…。
さまざまな防犯グッズやイタズラ、窃盗の傾向について一緒にチェックしていきましょう!
いたずらされやすい車とは?
少し前までは単純に外国産、あるいは国産の高級車であるセルシオや、RV車のハイエース、ランクルといった一定の車種を狙った犯罪がほとんどでした。
これらの泥棒も相変わらず減りませんが、最近ではハイブリッド車であるプリウスの盗難が多くなってきています。
更には、新車の高そうな装備がある自動車、車内の高級品を狙った犯罪も多くなってきています…。
「うちのは古い車だから…」
「軽自動車だから…」
と安心することはできないのです!
自動車全てが狙われることが十分にあり得るので注意が必要なのです。
特に、泥棒や車上荒らしが入りやすいような目立たない静かな駐車場や、車の外から明らかに高級なものが見えているような場合は気を付ける必要があります。
また、高級なタイヤやホイールを装着している場合も注意しましょう!
イモビライザーについて
別名トランスポンダーキー(トラポン)と言われることもあるイモビライザー。
このシステムは簡単に言うと、エンジンを制御する装置に記憶されているIDと、鍵側にもそれぞれにID番号とが、一致しないとエンジンがかからないというものです。
つまり、同じ車種の鍵で車に差し込んだとしても、IDが一致しなければエンジンがかからないのです。
これは、今までの鍵では形状が分かると、すぐに偽造されてしまうという問題点があったことから考えられました。
しかし、そのイモビライザーが破られるという事件も起きているのです…💦
これは、「イモビカッター」と呼ばれていいて、本来であれば、エンジン制御側に記憶されているIDが絶対になるのですが、それをリセットし、新しいIDを読み込ませてしまうというものです。
自分の鍵では始動できないばかりか、鍵を破られたのと同じ状態になるため、そのまま盗まれてしまうという仕組みになっています。
犯罪と防犯はイタチごっこなんて言う人もいますが、イモビライザーだけに頼ることなく、複数の対策を練っておきたいものですね。
愛車を守る便利なグッズ!
自動車用品販売店へ行くと、防犯グッズがたくさん販売されていて驚きます。
その商品はさまざまで、単純にハンドルをロックするだけのタイプもあれば、セキュリティ会社が出動して、自動車の様子を見てくれるものまであるのです。
では、その代表的な商品をいくつか紹介していきます♪
ロックナット
主に、高級タイヤとホイールを盗難から守る目的があります。
タイヤを止めている通常のナットは六角形ですが、これだと全部外されてしまうので、ひとつだけ形状が特殊になっているというものです。
専門のアダプターをつけることで外すことが可能ですが、タイヤ交換時にはアダプターを忘れないようにしましょう。
盗難防止ビス
カーナビを取り付けている、六角形のビス(ボルト)を、蝶型の変形にするタイプのビスです。
また、その盗難防止ビスを使用しているアピールを、愛車のリアガラス等にステッカーでアピールする事で盗難に至る事をあきらめさせる効果も狙っているものになります。
盗難盗聴器
自動車に異常があると、大きな音やサイレンで教えてくれるものです。
LEDなどで光を放っているため、泥棒が見やすい場所に配置しておくことで、相手を威嚇するという意味もあります。
ただし、車を降りる時にセットを忘れると意味がないので注意しましょう!
また、音がうるさいと苦情になりかねない人のために、操作するリモコンだけに異常を通知してくれるタイプもありますよ。
値段もさまざまで、10万円以上する超ハイテクタイプもあるんだとか!
ハンドルロック
万が一、エンジンを始動されてしまったときの最終手段です。
あらかじめ、ハンドルを操作させないように機械式でロックをかけてしまいます。
自動車本体を盗難から守ることはできますが、警報機がついていないものがほとんどなので、車上荒らしには向いていません。
用途に合った防犯グッズを使おう!
さまざまなグッズがあることが分かりましたが、それぞれに用途があるため、自分の目的にあったタイプを使用しないと意味がありません。
極端な話になりますが、ロックナットを装着しても、自動車ごと盗まれてしまったら…?
ハンドルロックをしていても、車上荒らしで車内の高級品を盗まれてしまったら…?
防犯グッズは、それぞれの用途があり、自分が守りたいものに合わせた選択が必要になってきます。
また、近年ではかなり強引な手口もあり、タイヤを盗むために自動車ごと持っていくといった事件も発生しています。
そこまでやるの!?と普通の人は考えますが、相手は窃盗団。
そんな人たちはあり得ないだろうと思われるような手口で狙ってくるのです。
複数の防犯グッズを併用することが理想と言えるでしょう。
タイヤを盗まれないようにロックナットをかけ、自動車を持っていかれないようにハンドルロックをするといった形です。
また、盗難警報機も合わせてつけておくとさらに効果的になるでしょう。
防犯のフルコンボですね!
せっかく自分用にカスタマイズしたものや、お気に入りの装備がなくなってしまうことは、とても悲しいです。
また、品物は守れたとしても、荒らされること自体、許せません。
しかし、対策を講じることで、ある程度のラインまでは自分の車を守ることができます。
また、それでも気になる場合は、駐車場を変えるなどの対策も必要です。
自分の車は自分で守る!
これは、新車・中古、高級かどうか関係なく、私たちオーナーの心構えが一番大切と言えますよね。